小惑星探査機「はやぶさ」その後

 昨年11月10日のエントリーで「はやぶさ」のことを書きましたが、次にのことを書くのは2010年6月に地球に帰ってきた時だろうと思っておりましたが、5月5日付けの読売新聞朝刊に次の記事が掲載されておりました。
「はやぶさ」が“最後のご奉公”、惑星衝突予測に活用へ
 物言わぬ物体に「魂」や「人格」を見てしまうのは日本人の「良い所」だと信じておりますから、彼の生い立ちや境遇を思いますと涙が止まりません(笑) いや、笑っちゃいけませんね。彼の最期のミッションは「イトカワ」で採取した(かもしれない)塵を積んだカプセルを帰還させることでしたが、もう一つミッションが追加されたと言うニュースです。
 でね、昨日(5日)あちらこちらのテレビのニュースを見ておりましたが、彼のことは報道されておりませんでした。もうね、馬鹿かと。
 前回も書きましたが、この国が生き残るためには「技術」しかない訳で、宇宙事業というのはその技術の結集なのですから国民に「啓蒙」する意味でも大々的に報道するべきものなんですがね。中国の有人ロケットのニュース(個人的には今や「金」さえ出せば何処の国でも可能なものでしかないと考えております)や、アメリカの技術で宇宙打ち上げられるシャトルに乗って「宇宙飛行士」になる日本人の話題(この経験のフィードバックには期待しております)より重要な意味を持っていると思うのですけれども。
 小泉首相の時に「米百俵」のお話が注目されておりましたが、あれの本当の意味はこういうことなんじゃないのか! と、少々憤慨しております(笑) 後一年後ですか、「オカエリナサト」と彼を迎えてあげたいものでございます。