クイーンズブレイド流浪の戦士 第4話『相克〜雷雲の将』

 レイナとクローデット姉妹の相克を描いたお話。何故クローデットが次期領主でないのか疑問でしたが妾腹の子という設定が明かされて納得。納得はいたしましたが全ての点で姉に劣るレイナが領主に就くことが領民にとって幸せなのかという点では、ね。まあ、それは本編とは関係なさそうに見えますから割愛。
 二人の複雑な感情を描いたという点では、この作品の「本気」を見たような気がいたします。ただのお色気アニメではなさそうです(笑) ただ、描き方が不十分だったような気もいたしましたが。
 クローデットはどうしたかったのか、という点がよく分かりませんでした。大好きな妹だから領主にしたいのか、それとも単に父親に褒めて欲しいから有能な姉として振舞いたいのか、そうだとするとレイナに対する気持ちはどうなのか、「相克」ですから正負の感情が入り乱れて当然という終り方も肯けはいたします。
 でもシリーズとして「愛」なのか「憎悪」なのか、短いシリーズで一話丸々使ったのですからはっきりさせておいて欲しかった。このやり方は「長編」仕様ですぜ(笑) でもキャラに魂を入れる作業をするスタッフには感心いたしましたので、それは収穫かと。
 それと相変わらず趣味のレイアウトに凝り過ぎです(笑) アレを描くためだけに結構な労力を使っているように思いますが、その労力は別の部分に振り分けた方が宜しいのではないかと。・・・、逆に考えればアレを描くための方便としてのストーリーだから当然なのかもしれませんね(笑)