クイーンズブレイド流浪の戦士 第2話『壮途〜武者巫女』

 一方本作があの湯気や無意味な光が取れた状態で視聴できるなら、対価を払うのもやぶさかではございません!(笑) いえ、別に邪な気持ちで書いている訳ではございません。なんと申しましょうかあれは「監督が意図した画面作り」を根本から否定しているような気がして仕方がないからでございます。
 もちろんあのシーンがなかったとしても物語として問題はないでしょうし、逆にあれがあるために極めて視聴に問題がある状態なのですから「自重しろ」ということも書けなくはありません。
 ですがあれ込みがこの作品のセールスポイントであり、制作スタッフもあれが描きたいから作っているというのでしたらやはりきちんと見せていただきたいところでございます。・・・若い人には刺激が強いのでしょうか? 20年前ならいざ知らず、今の時代にあの程度の描写に欲情する人もいないと思うのですが。
 それはさておき、「武者巫女トモエ&甲魔忍軍シズカ」登場。冒頭に登場していたレイナとリスティ共々それぞれのキャラに課せられた「目指すもの」が予想外に重い展開でございました。キャラが抱えるものの説明が、分量としては極めて少ないように思うのですが怒りや哀しみといった感情が「伝わって」くるから不思議でございます。どこがどうなのかは今のところ分かりませんが、とりあえずは演出の勝利ということに。
 今後もこうしたキャラが出てきて最終的な勝者はひとりということなのでしょう。「お色気」というものを正当化するための正攻法なのか、ハードな展開を中和するための「お色気」なのか、こちらも今のところ判断がつきませんが、少なくとも凡庸な作品ではございませんでした。やるなぁ・・・と感心しておる次第でございます。