獣の奏者エリン 第12話『白銀の羽』

『今日ジョウンおじさんとカショ山にある夏の小屋へお引越ししました。蜂たちのごちそうのお花が山の上に咲くからです。山の上の草原はまだ花は少ししか咲いてませんでしたが、おじさんは直に見渡す限り花だらけになると教えてくれました。
 夏の小屋はホコリと傷みが酷かったけど、ヌックとモックも一緒に大掃除をしました。大変だったけど綺麗になるのが目に見えて頑張ったかいがありました。煙突掃除をしていたとき、頭の上をなにかが飛んでいるような気配がありました。目を凝らしたら森の木の上で光るものが見えたので森を探検。大きな足跡と銀色に光る大きな羽を見つけました。
 ジョウンおじさんに羽の正体を聞こうと思って、小屋に一目散で戻ったら知らないおじさんがいました。その人は「カロン」さんといっておじさんの古いお友達のようでしたが、私にはどういう関係だったのか教えてもらえませんでした。
 でもカロンさんは羽が「王獣」の羽だと教えてくれました。おじさんによると「狼のような顔をして、大きな翼と鋭い爪を持つに、全ての獣の頂点に君臨する生き物」だそうです。
 夕餉の後で私とジョウンおじさんとカロンさんの三人で楽器を弾きました。おじさんのデリカシーのない歌はどうかと思いましたが、ヌックとモックも加わってとても楽しい音楽会でした。
 夜、ひとりでお月様を見ていたら七色に輝く鳥を見つけました。もしかするとあれが「王獣」なのかもしれません。いつかその姿を見れたらと思いました』
 といった内容でしたので物語自体の感想は特になし、と。しかしダミヤのCVが「石田彰」さんというだけでなにやら不穏なものを感じてしまうのは、私も声優さんの区別がつくようになったと喜ぶべきか、悲しむべきか(笑) 
 エリンの幸せな日々が描かれているだけでも問題なさそうですが、所々に「毒」と申しますか「伏線」のようなものをさり気なく挿入するスタッフに本気を感じております。