とある魔術の禁書目録 ♯23『風斬氷華(ともだち)』

 これですよ、これ! やればできるじゃないですか、インデックスは出来る子だと思っておりましたよ!(笑) えっ、来週で最終回? そ、そん馬鹿なっ! ようやくインデックスが主人公のような活躍を見せてくれたというのに!!!・・・というのが観終えた直後の素直な感想です。
 当麻が氷華を「ともだち」と呼び、言外に「損得勘定じゃないのだ、ただ純粋にともだちだから助けるんだ」と行動、それに応えるように氷華はインデックスのために走り出します。うん、「クサイ」といえばそうでしが、しかし行動原理は単純な方が見易いですし感情移入も簡単です。
 しかもこうした場合ですと当麻の台詞も「熱さ」を演出する効果として、聞いていて心地良いから不思議です(笑) 序盤では心理状態を長台詞で語る当麻をあれほど貶したことが嘘のようです。以前「慣れたから」と書きましたが、今回視聴していて別の感想を持ちました。
 それは当麻の「熱さ」ほど「物語の熱」がなかったからではというものでございます。ストーリーとキャラクターの間に温度差があったから、当麻が浮いて見えてしかたがなかった。でもこの最終シリーズでは二つの間の温度差があまりなく、だから当麻の台詞に共感できたのではないのか、と。
 まあそれも「積み重ね」があったからかもしれませんし、それも含めて「慣れ」だったのかもしれませんが。インデックスと御坂の「正妻の余裕と愛人の嫉妬」のような描写を楽しく観れたのも「積み重ね」の賜物かもしれませんしね。
 それにしても惜しい。あと一回で終了は惜しい! ・・・2期ありますよね(笑)