地獄少女三鼎 第二十四話『蜉蝣』

 あああっ、普通に「怪談もの」になっていました。正直怖かったです(笑)
 何故「ゆずき」は地獄少女のビジョンを見ることができたのかといった番組当初からの疑問、何故地獄少女にならなければいけないのかという中盤からの疑問、そして直近の両親の不在や古びたアパートの謎が一気に氷解いたしました。
 これで個々のエピソードと全体のエピソードが見事に重なったわけですが、シリーズ構成が本当に上手かったのだと実感いたしました。そして細かいカット割で緊張感と恐怖感を少しづつ高めて行く演出と作画に拍手を送りたいと思いました。
 それにしても「あちら」と「こちら」の境界を不安な気持ちで走り回る「ゆずき」がとても哀れで哀しい。先週も書きましたが、こんな作品になろうとは初回を見た時には思いもしませんでした。「笑い」で引きつけここまで持ってきた「わたなべ監督」の手腕に感心しきりでございます。
 次回「ゆずき」の全貌が明らかになるそうです。楽しみ。