屍姫 玄 第20話『ありふれた望み』

 永遠としての死は生者の妄想であり、妄執に他なりません。死は全ての終りであり「無」そのもの…と考えながら、想いは永遠だよなぁなどと埒もないことも思い浮かんでまいりました。
 これまで他作品との比較はしてきませんでしたが、それはスタイルも表現もアプローチも違う物を比較する意味はないと考えておりますが、本作と「キャシャーン」はどこか似ていると思う、とだけ書き記しておきます。「死と生」という問題に向き合っている、というだけですが。結論も違うと思います(笑)
 今回はオーリが屍の子供という事実に驚いてしまい思考停止いたしました。えっ、それってどういうことですか? と(笑) でもそれであの黒猫がオーリに見えて他の人には見えなかった、けれど屍のマキナには見えていた説明が付く訳ですか。
 さすが會川先生、時間をかけてこちらが忘れるか忘れないかギリギリのタイミングで伏線の回収です。悔しいですがこれは予想外の展開。プロのお仕事ですから騙されても大変気持ちがよかったです。