テイルズ オブ ジ アビス♯19『最期の預言(スコア)』

 残り話数は少なそうですが実質的2部突入でございました。ヴァンの野望(?)は潰えたかに見えたのだが、その裏で密かな脅威が進行していた…、というお話でございました。
 そしていきなりイオン様の最期がっ!。・゚・(ノД`)・゚・。  自身レプリカなルークがやはりレプリカのイオンの最期に送った「一緒にチーグルの森に行ったイオンはお前だけだ!」という台詞は、ルークの成長を雄弁に語る最適な内容でございました。
 レプリカであろうとオリジナルであろうと「生きた」ことに嘘はないわけでございまして、ファンタジーであっても人物描写に傾注して来た当作スタッフの労と、そのことをこれまでのお話で描いてきた蓄積が生かされた良いエピソードだったと思います。
 ただ難点といたしまして、アニスの「縛り」が若干陳腐だったかな? というところでしょうか。両親を人質に取られて、というところは構わないのですが、例えば「モースの術に操られて、それはモース以外には解けない」という設定でしたらアニスの行動に、もう少し説得力があったような気がします。
 それとここまでにアニスと両親の交流を描いたところがあり、両親とイオンを天秤にかけなければならなかったアニスの葛藤があればあの行動をしなければならなかったアニスへの共感が増してもっと良かったかのではと思いました。少しでも、ね。
 そうした重箱の隅が気になるのも他に気になる部分がないからでございまして、後はどのようなフィナーレを見せていただけるのかを楽しみに視聴したいと思います。