鉄腕バーディーDECODE:02 第5話『BEFORE IT’S TOO LATE』

 脱獄者の殺害をしている者がバーディーだと勘違いしたガトールたちは、イルマを人質にバーディーをおびき出し殺害しようとした。間一髪のところで狙撃をかわしたバーディーだったが、意識に変調をきたしてしまうのだった…、というお話でした。
 今シリーズの「主役」はナタルですが、一方で本作品の主役はあくまでバーディーで、その両者のバランスの取り方が絶妙でございます。今後の関心としては、バーディーの過去を描くだけならさして必要と思えないナタルが、どのように彼女の過去にかかわっていたのか、そしてそれはどれくらい説得力があるのか、という事なのですが本作のここまでを視聴する限りこれは杞憂でしょうね(笑)
 今回はそのバーディーの過去話への導入部なのですが、前半分のアクションシーンが作画陣の見事なお仕事だといたしますと、つとむとの「精神融合」という既に語られている設定を生かしたスムーズな流れは演出・脚本の見事なお仕事でございました。
 それにしても、今回つとむがバーディーの体のままで彼女のお仕事を勤める描写は秀逸でございました。男の目線で男の行動を見つめるとこれほど情けない(笑) ものに見えるのだと思い知らされた訳ですが、脚本は「淺川美也」さん。…女性ですか(笑) 男に対して容赦ない脚本、素晴らしかったです(笑)
 このような他愛のないお話を各所に散りばめながら、それでいて無駄のないお話作りで物語りはバーディー過去編へと突入するようでございます。