鉄のラインバレル ♯20『運命の男(ひと)』

 今回は加藤機関の脅威を説いて回るJUDA広報担当のシズナ・イズナコンビだが、相手にしてもらえないばかりか逆に追い払われてしまう。帰還途中のディスィーブがハワイで迎撃され窮地に陥る。浩一と美海が駆けつけるのだが…というお話でした。
 冒頭から美海の「死亡フラグ」が立ちまくりでしたので、てっきり今回で退場かと思って観ておりました。しかもわざとらしく大爆発まで起こしてくれましたし(笑) 何回も書きますが開始当初を振り返りますと「遠くへ来た」ものでございます。
 理詰めでお話を進めることを否定はいたしませんが、自縄自縛に陥ってしまうことが多い昨今、この作品がここまで「はじける」とは予想外でございました。そうそう、こんな風に無理を通しても良い場合がありますとも。これでこそ主人公!
 浩一の想いと美海の想いには天と地ほどの開きがありそうですが、「仲間を守りたい!」という浩一の気持ちの爆発が独力でラインバレルのBモードを発動させたのだという描写は、実に気持ちの良い場面でございました。このまま最後まで「勢い」で突っ走っていただけると楽しい作品として記憶に残りそうでございます。