鉄腕バーディーDECODE:02 第4話『TEARS ARE NOT ENOUGH』

次週はナタルの正体をバーディーが知るようですが、このお話はそこからが始まりのような気がいたしますので期待したいと思います。

 先週こんなことを書きましたが全然違うお話でした。予告編を素直に信じた私が馬鹿でした(笑)
 それはともかく今週は「守る人」「繋がっている世界」がまだ残っている者、流す涙が残っている者は「復讐者」になってはならないというお話。ナタルの復讐はガトールたちの反撃を招き、父ダスクは彼らの手にかかって死亡。ナタルは暗い情熱で次なる標的ファロイドを倒した。
 ナタルにとって直接の動機は「リュンカを地球で使ったから」なのでしょうが、それは彼が地球に移り住んでいたからで、なぜ移り住まなければならなかったかといえば「セントラルタワー爆破事件」後の「アルタ人迫害」があったから、と、このように「過去が追いかけて来る」といった「本人が意識していなくとも運命によって復讐者になってしまった」わけでございます。…番組タイトル「復讐者ナタル」に変更しません?
 それでもまだ、ナタルにはバーディーや各務翔子、病院の同僚に患者さんといった「繋がり」が残されております。もちろんもう後戻りなど出来様筈もございませんが、これは物語的には重要な要素(ナタルの枷として、又ナタルの力として)になりうると思いますが、スタッフさんがどのように調理してくれるのか、無粋な先走りは慎んでおきます。 
 今シリーズは過去の因縁が大きな鍵を握っておりまして、その因縁から長い時間を経ての復讐劇という大変好ましい物語になっております(笑) いいですよねぇ…、復讐。
 向かう先は「破滅」しかございませんが、「救い」がないわけではありません。この「救い」がどのようなものかで「復讐もの」の評価が決まるというものでございます。本作はどのような「救い」が用意されているのでしょうか、今からとても楽しみでございます。