獣の奏者エリン 第6話『ソヨンのぬくもり』

 大公から預かっている闘蛇が原因不明で死んでしまった責任をソヨンが負うことになったお話。先週の心配が早くも現実のものになってしまいました (´;ω;`)
 アニメを観ていて久しぶりに悲しい気持ちを思い出させていただきました。原作の力もあるのだろう事は百も承知で書きますが、脚本の「吉田玲子」さんと演出の「布施木一喜」「高島大輔」両氏GJでした。
 野生の闘蛇にあって飼育された闘蛇が失くしたもの、エリンの父親の事、ソヨンのお腹の中にいたときのエリンのこと、「鋭さは災いを呼ぶ」ことに代表される処世術、しし肉を使ったご馳走の作り方。己の運命を悟り「これも教えておきたい」「あれも話しておかなければ」というソヨンの悲しい想いがひしひしと伝わってまいりました。
 奇を衒ったお話や演出があったわけではなく、むしろ誰もが経験したようなありふれた部分を積み重ねて「終り」を暗示された分、悲しみが次第に大きくなってまいりました。いつも聴いていたEDの内容がこんなに悲しく聞こえたのも演出の力だったと思います。
 もうね、しし肉を使ったご馳走を一緒に食べてそのうちの一片を娘に分けてあげたところなんか…、
責任者出て来い!(笑)
 覚悟を決めていたソヨンの心中を思いますと、ただただもう 。・゚・(ノД`)・゚・。  来週でエリンの「幼年期の終り」のようですが、親とすればいつまでも幼年期のエリンを見ていたかったというのが正直な気持ちでございます。厳しい物語だということを改めて実感させられました。