鉄のラインバレル ♯17『機械じかけの呪い』

 再登場した矢島は加藤久嵩の手先だった!…と。おっさんには懐かしい展開でございました。まあ「ベタ」な展開なのですがこれはこれで。
 今回は心理描写中心の地味なお話だったのですが、その中で矢島君が立腹した理由が今ひとつ理解出来ませんでした。う〜ん、矢島くんからすると理沙子を大事にしていない浩一に腹を立てたのか、状況に流されて「ヒーロー」に祭り上げられている浩一を心配したのか、それとも単に今の浩一は彼の望む浩一ではないという事なのでしょうか?いずれにせよ結果「加藤機関」に組する矢島くんの心の揺れの描写が不十分に感じられましたし、「返して欲しくばここに来い!」はあまりにも唐突な展開に思えてなりませんでした。
 死んだと思っていた友が敵方になっていたというのは上でも書きましたが昔はよくあった展開なのですが、本作の場合矢島が死んだ事が浩一の転機になっておりましたし、その矢島をもう一度浩一の前に出演させるということは浩一の一段の成長のためなのかもしれませんが、まかり間違いますと浩一の現在を否定することになりはしないかと心配してしまいます。…このスタッフで失敗するようなことはないと思いますのでこれもいつもの通り杞憂に終わると思いますが。
 で、ジャック・スミスがJUDA転向したり絵美が矢島くんに拉致されたりと、次回以降の大きな動きを予感させつつおしまいでしたが、やはり今回は地味な印象しかございませんでした。これでいいのか?