タイタニア 第16話『反撃の烽火』

 先週見逃した割りに違和感なくついて行けましたが、これは作品的にはどうなのでしょうか(笑)
 田中芳樹さんの小説は、読んでいると時には頭の中で色々な場面を「ビジュアル化」して楽しめるのですが、これを映像化して「魅せる」となると一筋縄では行かないと、今回分を視聴していて感じました(今頃)。と申しますのも、今回は逃避行から帰還したファンが反撃体制を整えるために資金調達の陰謀を巡らす(実行は次回)というお話で、その間に仲間との描写を織り交ぜてファンと視聴者の気持ちを高揚させようという意図があるわけでございます。
 しかし一方で、こうしたお話の内容はいつも以上に画面に掛かる負担が大きくなりまして、何が言いたいのかと申しますと「こうしたエピソードの時こそレイアウトの重要性が問われる」ということでございます。いえ、レイアウトだけの問題ではないことは承知しておりまして、仮にパースの効いた絵や俯瞰の絵、凝った構図など指定したところで上手いアニメーターだけなら問題にもならないでしょうが、保有する戦力を熟知したいるスタッフでしたらそんな無茶は最初からしないでしょう(笑) バストショットですら怪しいカットが散見できます本作で、そこまでの冒険ができるでしょうか。
 田中さんの長編小説の場合「心理描写」の部分は以外に(失礼ですね)多く、なにか本当はアニメに向いてないのではと感じてしまったのでした。…それを言い出したらアレとかソレとかナニとかも同じなのですが(笑)
 それにいたしましても残り10話で本当にタイタニアに勝てるのか、いやそれ以前にタイタニア本体との決戦を観る事ができるのか、リディアはどうなるのだ!(笑) と心配の種は尽きません。…なんだって!来週は休みのようです…。