テイルズ オブ ジ アビス♯15『それぞれの決意』

 政治の非情さとそれに翻弄された人々の動き、因果応報ということでしょうか。そしてそれを乗り越えようと必死で足掻くルーク一行。今回はアクションパートがございませんでしたが、物語としては重要な回だったのかもしれません。
 若干「後出しじゃんけん」のようなところもあるのですが、それは長いシリーズものの宿命のようなものでもございますし、なにより「無理やり感」はございませんので不問(笑) 偉そうですね。それにしてもルークの目を見張るばかりの成長は一視聴者としては嬉しいのですが、あまり「良い子」になられますとそれはそれで違和感があったりなかったり(笑) まったく視聴者って奴は(自分の事ながら)我が儘なものでございますね。
 「定型」ではございましたが血よりも濃い父子の情を再確認したナタリアの場面は、本作のような「王道」の作品には相応しい不可欠な場面でございましたが、今ひとつ盛り上がりに欠けた印象でございました。あの場面での組み合わせとしては(物語の人物構成を無視したお話ですが)ベタですが「母と娘」の方が適切だったように思います。そこまで計算して物語を構成しろというのも又、視聴者の勝手な思い込みに過ぎないのですが。あまり勝手な事を書かないよう自重した方が宜しいところでございます。
 とりあえず「過去」の因縁については整理がついたようですし、次回からは「未来」を作るための闘いに突入するようでございます。正座して待つことにいたします。