鉄のラインバレル ♯16『黄昏の断罪』

 先週「正統派ロボットアニメしておりました」などと書いたばかりなのに、今週はこれか…。と思ったりもしましたが、この落差がラインバレルなのだと考え直しました。お話の内容から、鬱々たるストーリーを展開した方が楽でしょうが、あえてそうしない作りを心がけているのだと、好意的に解釈しておきます。
 しかし石神社長のホログラムでの受け応えシーンなどを拝見いたしますと、単に「お色気シーン」を入れて特定の層向けのアニメのような気もしてまいります(笑) まあ売れてくれるのでしたらなんでもして下さいとしか書けませんが。
 占拠された陣地と奪われたマキナを取り戻し、目前の敵を排除するといったストーリー的には「正統派」な展開でした。直前まで「エルガイム」を観ておりましたので、桐山社長のCV速水奨さんの演技が「ギャブレット・ギャブレイ」と瓜二つだったことが嬉しかった(笑) 四半世紀も前ですが声は衰えておりませんでした。声優さんの凄さを見た!…あれで退場ってことはないですよね?
 ラストカットは性格が変わったような矢島英明がついに再登場でしたが、この期に及んで彼が登場する意味があるのか、そして自立しようとしている浩一に及ぼす影響は?と終盤に掛けてまだ波乱を用意しているようです。そろそろ加藤機関(というより加藤久嵩との)との本格的な対決を描かなくていいのだろうかと心配になってまいりました。