タイタニア 第14話『リュテッヒの動乱』

 ジュスランの有能さを示そうとしたのか、あるいは没落貴族の悲哀を描こうとしたのか、はたまたマザコン・ザーリッシュの苦労を笑おうとしたのか(笑) それとも傷心のファンの(ry
 いずれにせよ視点が右往左往してしまう作りは、原作通りなのでしょう。これもやはり「文章と絵」という媒体の違いが今ひとつ上手く消化されていないように見えてしまう作品でございます。本作の場合「ファン」「リディア」「タイタニア」と三極で物語が進行いたしますが、そのひとつ「タイタニア」も「アジュマーン」と「ジュスラン」のどちらかの視点に絞ってあればもう少し観易くなるのにと残念に思ったりしております。
 それと、今回はザーリッシュの鍛錬シーンが残念でした。アニメーターの力量の問題かもしれませんが、アクションシーンで途中のシーンがないというのは、昨今のアニメで見事なアクションを見慣れている視聴者にとって、このいかにも「低予算で作っております」感が漂うところは一考した方がよろしいと思うのですが、どうなのでしょうかねぇ…。そこら辺だけでもよければ後々DVDの売り上げに影響がありそうに思えるのですが。
 靴磨きの女の子が久しぶりに登場。次回も期待いたします(笑)