テレパシー少女 蘭 第25話『蘭と枯れた大地〜私の中に何かがいる〜』

 こういうお話で締めるのは、いかにもNHK教育テレビのアニメだなぁと思うと同時に少しだけ呆れたりもしたのですが、本来の視聴対象者には必要なことかもしれないと思い直しました。自然と人間の共生という問題は根がとても深く、生半可な考えで他者にそれを強制したり強要したりすることは慎んだ方がよろしいと考えておりますが、なんにつけ取っ掛かりというものは必要でございますし当番組がそのひとつになるのでしたらそれはそれで意味もあろうと思うのでございます。
 それをどう生かすかは自分で考えたり調べたりした上で咀嚼すればいいことでしょうし、とりあえず本エピソードを観て受け売りするような子供には拳骨を喰らわせてやれば良いだけのことでございます(笑) でも作品としては「ありきたり」な流れだったことは否めませんでした。昔読んだ新井素子さんの小説(タイトルは忘れてしまいました)の方がストレートでしたが考えさせる部分も多かったですし、本作ももう少し捻ってくださると良かったのですが。
 最終エピソードとしての華々しさに欠けるところも(先週の作画の方が良かった部分が多かったです)ございましたが、次週の最後に相応しい盛り上がりを期待したいと思います。