キャシャーンSins 第10話『過去に囚われた男』

 キャシャーンの出番がなかったお話・・・、最後に少しだけ出番はありましたが。タイトルはかつてルナの護衛をしていた「ドゥーン」のことを指していると思わせて、実は「ディオ」のことを指していたというエピソードでございました。
 ディオは過去を清算しなければ前に進めないと考えているようでしたが、実はそういう考え方をした時点で「未来」は閉ざされてしまっていることに気がついていない彼が哀れでございました。その考え方の末路が「ドゥーン」なのだという事なのでしょう。
 といたしますと、自分の為すべきことを探しているキャシャーンには「未来」が約束されているということなのでしょうか? ・・・難しいお話でございます。
 実は「ルナが死んだ」というセリフを聞いたとき「神は死んだ」を連想し、そこから「永劫回帰」まで行き着いたのですが、哲学という学問は本当に苦手でございまして放り投げたのですが、案外そこらにこの作品の答えがあるような気もしております。・・・しただけです(笑) そこまで深読みしなくとも、この作品に最後まで付き合えばテーマは伝わると思います。