テイルズ オブ ジ アビス♯09『奪われし者』

 今回は絵的には派手なシーンもなく、お話の流れとしても大きな変化があったわけでもないのに非常に楽しめたエピソードでございました。ツボとしてはミュウの忠誠心が可愛らしかった事と、それがようやく報いられた(ように見えた)ことでしょうか(笑)
 ルークとアッシュの過去が語られて、今の二人の立場の違いや葛藤を分かりやすく、それでいて不足なく描くというプロのお仕事を拝見できて幸せでございます。もちろんルークの変心が急すぎるのではという疑問も無きにしも非ずですが、作中語られていたようにルークは「生まれてから」まだ7年しか経っていない「子供」ですから、初めて知った自分の生い立ちの謎、起こしてしまった惨事の大きさ、それに対する自分の責任に衝撃を受け心を入れ替えようとする・・・という部分が描かれておりましたので問題はございませんね。
 それとルークの人を傷つけるかのような発言も「7歳児」なら致し方なしですし、アッシュのひねくれ方もあの悲惨な過去では同様でしょう・・・と、視聴者が考え納得するだけの情報を適切な時期に的確な量提示して下さると、作品はこんなに分かりやすく入り込むのだと改めて感じました。
 それにしても「決意表明」として髪を切るのは女子の専売特許だと思うのですが、こんなところにも男女共同参画の流れが!(笑)