テイルズ オブ ジ アビス♯08『崩落』

 鈴木千尋さんの熱演もありまして、前半の山場はドラマチックに終了いたしました。・・・が、アクゼリュスが崩壊する様の描写はもっと派手に、そして犠牲になる人々の徹底した描写がございますとルークの罪の意識というものが大きくなったと存じます。この作品の(現在までで)不満なところは「世界の広さ」があまり感じられないことで、メインキャラたちの描写が中心になってしまうのは仕方のないことですが、その周辺部を少しでも描くことで幾らかは解消されると思うのですが。
 さて、薄々感じてはおりましたが、ルークがアッシュの「劣化コピー」であることが開示されましてルークは自分の立場のほとんどを失くしてしまった訳ですが、周りの人間が彼を見捨てた(ように見える)のはルークが「ルーク・フォン・ファブレ」でないからではなく、人として最低であったからということに何時気がつくのかが今後の肝、のような気がします。
 とはいえ、本作の展開の早さはこちらの予想を超えておりますし、ルークの成長というものは本作においては謎を解くための方便に過ぎないような気がしてきましたので、来週辺りにはもう心を入れ替えたルークが見られるのかもしれません。さて、どうなりますことやら。次週が楽しみでございます。