とある魔術の禁書目録 ♯07『三沢塾(かがくすうはい)』

 冒頭のトーマとインデックスの会話や「スフィンクス」の件(くだり)、姫神秋沙との出会いのシーンなどは快調でございました。逆に言いますとそれ以外のシーンは相変わらずいまひとつの印象でございました、う〜ん。
 今回も「懸案」とも申すべき饒舌な会話シーンが、折角スムーズだったお話の流れを断ち切ってしまったかのように見えてしまったのは残念でございました。物語の背景設定が複雑ですから、原作通り進行しようとすればある程度は会話で事情説明してしまうのも止むを得ないところかと思いますが、それであれば「演出」の力でなんとかしていただきたいものでございます。
 「原作」から一定の距離をとる決断を、製作者サイドが本作開始以前の段階で決断していたのならと考えてしまいました。原作小説のCMアニメとしてはこの作り方以外なかったのでしょうが、キャラ描写(特に女の子)は魅力的に描けるのですから、本作スタッフの力量は決して侮れるレベルだとは思えません。