テイルズ オブ ジ アビス♯07『孤立』

「自分でものを考えなければ、取り返しのつかない事になる」
 ティアのセリフが胸に痛いのは何故でしょう(笑) 先週からの心配が現実のものとなり、とうとうルークくんは孤立無援(ミュウだけが健気にも傍にいてくれましたが、馬鹿ルークはそのありがたさがまだ分かっておりません)になってしまいました。まあ、現実社会にもいるタイプではございますが、救われないキャラであります。
 番組開始当初は「世間知らずのお坊ちゃま」というキャラ立てでございましたし、7年前の誘拐事件で記憶喪失という情状を酌量すべきところもありましたので同情的に生温かく見守っておりましたが、そこに胡坐を掻いて「変わろう」という意思のないルークは嫌われて当然でございます。
 ですが、曲がりなりにも当作の主役であるわけですから今後彼は生き方を変えることになるのでしょう。その場合「変わる前」のルークは「嫌な奴」で構いませんし、むしろもっと嫌な奴の方が「変わった後」の彼に対するシンパシーは大きくなるのでしょう。そうした意味ではここ数回のルークの描写は秀逸だったと、後から思えることのなるのでしょうか。スタッフの力量が問われる所だと思います。
 「オリジナル」のアッシュの言動を見ますと、ルークの性格は環境のせいではなく「生まれついてのもの」なのだと納得いたしました。・・・どちらも「嫌な奴」でございました(笑) この場合「変わって」もたいして変化が望めないかもしれません。