巌窟王 第二十三幕『エドモン・ダンテス』

 ああ、そうか。巌窟王と契約してしまうということは、もう人間には戻れない(最初の頃に、「もう引き返すことはできない」という描写があったと記憶しておりますが、復讐を始めた時点で巌窟王との契約は履行されたということ)訳で、それは復讐が成就しても変わらないということなのですね。なんともやりきれない結末でございます。
 原作でエドモンがエデの愛で魂が救われたのとは対照的に、本作では(現時点で)誰も救われないという結末にたどり着いてしまいました。当初よりそのようなお話であろうとは予想しておりましたが、この悲劇性は予想以上でございました。
 ここで完結というのでしたら色々思うところを書きたいのですが、何故かもう一週ございますのでそれを視聴してから「書けるといいなぁ…」と考えております。それにいたしましても今回の作画は圧巻でございました。微妙な表情や僅かな動きというところに細心の注意を払っての作画があってこそ、この感動があるのだと確信いたしております。・・・GONZO頑張れ・・・。