キャシャーンSins 第6話『運命との再会』

 馬越嘉彦さんのキャラクターデザインは美しいというより「エロティック」でございますね。特に腰から太腿にかけてのラインはなんとも言えない色気のある線だなぁと、今回ディオとキャシャーンが対峙したシーンをぼんやり見ていて感じた次第でございます。驚きなのは、その線を馬越嘉彦さんが描いていなくても出せる作画スタッフの能力の高さです。
 本作を観ていますと「動かさない」部分は演出とカメラワークでごまかしカバーして徹底的に動かしておりませんが、これはスタッフの労力の温存という意味では成功しているように見えます。その甲斐もあってアクションシーンの動きはスムーズですし、画面の品質の高さは安心して視聴していられます。
 本編は今回も禅問答のような展開でございましたし、キャシャーンは民衆の罪科を背負ってゴルゴダの丘を登るキリストのような存在にも見えてまいりました。ディオの他に「レダ」も登場しましたし、そろそろ物語が本格的に動き出すのでしょうか。・・・まだ4分の1終わっただけなんですね、それも驚きでございます。