鉄のラインバレル ♯05『明日への道標』

 矢島の死を乗り越えるのが早すぎるような気もいたしますが、浩一の内面を深く抉っても実は何もないということに今更気がつきました。中学三年生の男の子ですからね。そういうことを忘れかけていたことを反省。むしろこれまでの事を踏まえて浩一の成長を描く方にシフトしている制作陣の割りきりが素敵でございます。
 今回の見方のピンチに駆けつけて敵を粉砕なんてお話は、「正統派ロボットアニメ」の流れを汲んだ展開で十分堪能させていただきました。表面的には、ですが。
 と申しますのも「正義の味方」と作中語られておりましたが、そもそも「JUDA」が正義であるのか疑問もございます。石神社長が胡散臭過ぎるのが原因(笑) なのですが、5回目でも「加藤機関」の目的も語られていないことも一因でございます。そこら辺はこのまま曖昧にして進行するのでしょうか?それとも気になるのなら原作を買えという罠でしょうか(笑)
 作品の方向性がはっきりと分からないまま「正統派」などと書くのは迂闊に過ぎますので保留しておくのが「吉」なのせしょうね。原作はともかく関わっているスタッフを見ますと一筋縄にはいかないような臭いがプンプンといたしますし。