地獄少女三鼎 第六話『わたしのセンセイ』

 「人を呪わば穴二つ」ですか・・・。今回は思春期の女の子にありがち(と男は想像するのですが)な「憧れ」と、ささやかな優越感がもたらした不幸な結末というお話でございました。お話の筋としては納得できてしまうところがやりきれません。
 夕菜が綺羅の嫉妬で地獄に落とされるところは、いつものように「え〜」とも思ったのですが、仕置きの場面での彼女の振る舞いを見てしまいますと「当然の報い」のようにも思えてしまいます。余談ですが能登さんの「うっ!」は色っぽかったです(笑)
 あそこで夕菜の「本性」が見える演出は、ここまで5回には無かったわけですが仕置きに説得力を持たせるためには「あって当然」ですから、何故今までこうしなかったのかと別の疑問も浮かんでまいります。まあ、説得力があっても地獄に落とされるほどのことかという根本的な問題は別のお話なのですが。
 今のお子さんに「地獄」というものがどこまで「リアリティ」のあるものなのか疑問なのですが、私が子供の頃(大昔ですが)は夜も7時になりますと外も真っ暗(住んでいた場所がド田舎だったこともありますが)、家の中も今より照明が暗く其処彼処に「闇」があった時代でしたから、狐狸妖怪のお話も現実味がございましたし怪談なども本気で怖がっておりました。「そんなことをしていると地獄に落ちるよ」というのは言う事を聞かない子供に対する大人たちの脅しとしては結構有効で重みのある存在でしたが、最近はそんなことは・・・冗談にもなりませんね(笑)
 大人の都合としては本作によって「恐怖の対象としての地獄」の復権を望みたいところですが、あのメンバー構成でそれは無理な相談でござね(笑)