ブレンパワード 第16話『招かれざる客』第17話『カーテンの向こうで』

 嵐の中でオルファンに近づこうとした一般人や報道のヘリや船がノヴィス・ノアに避難していた。そこへモハマドが再登場。今度は指揮権の買取ではなく補給の援助と、オルファン浮上の際に発生した津波被害にあった子供たちのためにノヴィス・ノア内に孤児院を作る事などを提案する。アイリーン艦長はオルファンに対する「オーガニック的なもの」として意味があるとしてその提案を受け入れる。
 さらに「ナッキィ・ガイズ」が一体のグランチャーと三体のブレンを引き連れてノヴィス・ノアに参戦。比瑪には好意的(しかし日本人女性に対する賞賛にしかたが「ゲイシャガール」と「ヤマトナデー」とステロタイプの反応)だったが他のクルーとは打ち解けようとはしなかった。比瑪にベタベタとまとわり付くナッキィに勇はおもわず「俺の女になにをする!」と激昂。そこへ新たな救助要請。比瑪・勇・ナッキィが出撃するが、ナッキィは自分のグランチャーなら疑われる事なくオルファンに潜入できると突っ走るが、その時クインシィ・イッサーが迎撃に出てきて勇に「私のために死んでくれ」と告げる。
 「姉殺しはよくない」とナッキィが間に入るがクインシィによって搭乗グランチャーが破壊される。勇とクインシィは戦いの中で「バイタル・グロウブ」に巻き込まれて何処かへと消えてしまった。(第16話「だいたいあってる」あらすじ)

何処ともなく飛ばされた勇は雪によって目覚める。傷ついたユウブレンを気遣っていると一体の邪悪そうなグランチャーが近づいてくる。それは前々回消えたジョナサンが乗る「バロンズゥ」だった。一戦まみえるが傷ついたユウブレンは簡単に破れ絶体絶命のその時、「ネリー・キム」が現れ気迫で圧倒、ジョナサンにバロンズィを与えた「バロン・マクシミリアン(またも仮面!)」の命令によってジョナサンたちは一時撤退する。
ネリーと勇、ジョナサンとマクシミリアンで色々お話。その後でジョナサンは再度勇と戦う・・・寸前で以下次回。(第17話「だいたいあってる」あらすじ)

 16話の脚本の一部は御大自らが書かれているようですが、緊迫していたり、ぎっしりと詰め込まれた内容にも拘らず「ユーモア」がエピソード全体を包み込んでおりました。ゆったりとした気持ちで視聴できるのはそのおかげですが、流石と言うべきなんでしょうね。
 一時期の富野さんの作品は観ていて疲れるお話も多かったのですが、本作もお話自体は深刻な内容なのですが、各所に散りばめられた「ユーモア」に救われている感じでございます。この時の御大の精神的状況が知りたいと思う今日この頃でございました。