鉄のラインバレル ♯04『正義の代償』

 浩一の幼馴染にして親友の矢島くんは雨の公園で死す、それもバラバラでございました。スタッフ、容赦ありません。
 この矢島くんの死は、ラインバレル」が「JUDA」に取り上げられても浩一の心根は歪んだままである、ここまで嫌な奴として描かれてきた浩一が軌道修正するとしたら、これしかないと納得の行くエピソードでございました。
 お互いの小さなコンプレックスやプライドが、劣等感や憎悪に変わり、それでも尚友情の修復を図って新しい「明日」を歩いて行けそうになった瞬間の悲劇。タイミングや構図の取り方にスタッフの力量を感じたシークエンスでございました。さて、これで浩一はあるべき道を歩けそうですが、心の傷が心配でございます。
 物語としては滑らかに展開しておりまして、今後の物語の方向性も「なんとなく」分かってまいりましたので、転換点のエピソードだったと思います。先行きはかなり「ハード」なお話になりそうですので、こちらも覚悟を決めて視聴して「鬱」に引きずり込まれないよう注意したいと思います。