屍姫 赫 第2話『遊戯のつづき』

 オカルトモノとという認識自体が間違いだったような気がしてまいりました。いや、オカルトモノに間違いはありませんが、お坊様とか出ていましたから和風なものを想像したことが間違いだったということでしょうか。本作はアンデッドをアンデッドで打ち倒して行くという、極めて洋風な作品でございました。相手を倒す武器も自動小銃でしたし。これで「弾丸は銀製」のような説明があれば完璧でございます。
 今回は子供が「屍」に変異したお話。しかし屍になってしまった子供たちの「遊びたい」という強い想いの説明となるべきエピソードが描かれていなかったため、子供たちの悲しみが十分に伝わって来ませんでしたし、一視聴者としても子供たちに素直に精神的同調出来ませんでした。残念。こうした作品で(死や状況に対する)理不尽さに対する怒りのようなものが湧き上がって来ないというのは、作品の魅力を削ぐ結果になると思うのですが、目指すものが「ガン・アクション」であるというのならこの限りではございませんね。
 ラストシーンで旺里が自分の力の無さに悔し涙を流していたところを観ますと、必ずしも「アクション」だけを目指したアニメではないようなので、今後回を追う毎に心理面とアクションの作中での描写バランスが取られれば、今よりずっと面白い作品になりそうですので期待したいと思います。