キャシャーンSins 第4話『滅びの天使』

 言葉では伝えきれない「想い」を闘いの中に見い出したソフィータと出逢ったお話。ですから今回の闘いは全て二人の会話ということになるのでしょうか。他者との繋がりを拒絶するキャシャーンに対して、無理やり闘いを挑むことでコミュニケーションをとったソフィータ。それは彼女にとって唯一の手段で、しかし今まではそれを使った瞬間だけ「会話」できたとしてもその後はなにも残らなかった。
 彼女にとって「会話」したあとも生存しているキャシャーンは「救い」であったのでしょうし、キャシャーンにとっても自分と関わっても「滅び」なかった彼女の存在は救いであったはずでございます。ソフィータとはとりあえずここでお別れでしたが「生きてまた会えることを」と約束できたことによって、キャシャーンの心に変化が生まれるのかもしれません。
 「なんのために生きているのか」と悩む前に「なにをなすために生きているのか」を考える時期にきているように思いました。次回はリンゴが再登場みたいですが、リンゴがその指針になってくれそうな予感がいたします。