ケメコデラックス!第三話『ケメコ登校!?』

「ユトリが個性を育てると思うな!」まいっちんぐケメコ先生のお言葉)
 ギャグアニメには大きく分けて二通りあると認識しておりまして、それはシリーズとしてのストーリーがあるものと無いものという実に大雑把な認識でございます。「ないもの」の代表作は『元祖天才バカボン』であることに異論を認めません(笑)が、「あるもの」は沢山ありましてどれが代表か瞬時には思いつきません。
 ストーリーがあるものの最大の弱点は「ストーリーを消化している最中はギャグが脇に置かれることが多い」ということでしょうか。特にストーリーがシリアスなものの場合にこの傾向が強いようです。確かに終盤シリーズとしてまとめようとしている時、お笑いで茶化すという行為は日本人にはなかなか受け入れ難いものもございますが、そこを笑ってこそのギャグアニメだと思うのですがそこまで「切れた」アニメを残念ながら私は観たことがありません。ただし「観ていない」だけで「存在していない」とは書きません。だって観ていない(観られる環境になかった)アニメが多すぎて、さすがに断言するような暴挙には出れません(笑)
 本作もシリーズストーリーがあることは1・2話を観ていた段階で分かってはおりましたが、あまりの暴走っぷりにそのことを忘れておりました。今回「黒崎リョーコ」というキャラが登場してストーリーの存在に改めて気付かされた次第でございます。やはりストーリを進行させる事が優先されていて若干のパワーダウンは否めませんでしたが、配分としては本当に最低限といったところでしょうか。
 一方「早川美咲」のキャラも鮮明になって賑やかになった部分もございましたので、しばらくはキャラの出入りやストーリーの展開をおとなしく拝見することにいたします。それにOPとED、劇中の千和さんの人格を捨てたかのような見事な演技を拝聴しているだけで、正直お腹一杯でございますしね(笑)