地獄少女三鼎 第四話『兄貴』

 うむ、あらゆる意味でギリギリでございます(笑) ノーマルな男にとって「こちら」がアウトで「エス」(これはあきらかに死語ですね)とか「百合」の方はセーフってのは単なる趣味指向のお話で、実はノーマル込みで恋愛感情自体に違いはないと考えております。ただ男からするとその形態に拒否反応が出ると言うだけで・・・、何の話でしょうか(笑)
 もうこの理不尽さには慣れたのですが、今回も、いえ今回が一番酷かったかもしれません。猛の憎むべき相手がいじめた同級生やバスのやくざというのならばある程度納得できたと思うのですが、恩人ともいえる仁志田を「怨む」というこちらの予想の遥か彼方を行ってくれたのはさすが「地獄少女三鼎」(前の2シリーズは違うテイストらしいのですが、未見のため判断は保留いたします)というべきなのかもしれません。
 堕ちた偶像に対する怒りと悲しみ、と申しましょうか「可愛さあまって憎さ百倍(少し違いますね・・・)」からの凶行と申しましょうか、いつものことながら猛の心の動きには共感できるところはございませんでしたが、この依頼者たちの壊れた感情に共感できるようだと私も危ない人なのだという、リトマス試験紙的な意味があるような気もしてまいりました。
 今回もお仕置きシーンは笑いのパートでございました。最後までこのままなのでしょうか? スタッフも壊れ気味なのでしょうか(笑)
(追記)
 「酷い」「非道」と書いてばかりいるような気もいたしますし、実際作品を視聴しているときは「なんだかなぁ」的な感想ばかり浮かんでくるのですが、不思議と一週間経ちますと「待ってました」という気分になります。取り立てて優れた脚本とも思えませんが、自分の中で「癖になっている」部分の証明ができない本当に不思議なアニメでございます。これも監督の手腕というものなのでしょうか(笑)