タイタニア 第1話『ケルベロスの戦い』

 原作は・・・、多分読んだことはあると思うのですが記憶にございません(笑) 基本的に買った書籍は捨てられないものですから、押入れに入っている十数箱のダンボールのどこかにあると思うのですが、今から探すのも億劫ですしスルーの方向で(笑)
 戦闘シーンは今や3DCG以外では考えられませんし、出来はなかなかのものでございました。男って馬鹿ですからこういったシーンはそれだけで血が滾るわけでございまして、これだけで十分といえば十分でございました。
 一方2D部分は・・・、微妙でしょうか。特に本作の場合3D部分とシームレスでつながっておりますから、その落差を気にしだしますと興ざめしかねないほど微妙。未来のお話なのに様式は中世というデザインも相まって微妙。小説で読む分には各自の脳内で想像しますから気にならないところも、こうして「絵」にして見せられますと更に微妙(笑)
 デザイン関係は見慣れれば問題なくなると思いますが、肝心の動きに若干の不安を感じてしまいます。美樹本画伯の華麗な絵を動かそうと思えば、そうですね、マッドハウスの特上メンバーかI.G.の豪華作画陣、はたまた京アニの律儀な作画スタッフ・・・、いやGONZOでもBONESでも構わないのですが、ああいった作画を知ってしまいますと、この程度では満足できない贅沢な体になってしまっているだけですね(笑)
 冗談はさておき、動きがギクシャクして見えるのはやはり割引でしょう。少ない動きで効果的に見せる天才「出崎統」の過去の仕事を知るものとしましては、今の状況の方が数段マシに思えますし、やりようはあると思ってしまいますから頑張っていただきたいところでございます。折角の綺麗どころが台無しにならないことを願わずにはおられません。
 今回は簡単な顔見世興行。世界が動き出すのは次回以降でしょうか。期待と不安が交錯しております。