テレパシー少女 蘭 第15話『留衣、闇に消える〜時を超えるSOS〜』

 新エピソード前編。フォーマット通りかと思いきや、今回は留衣が単独で巻き込まれるたり、タイムリープして過去に飛ばされたりという風に多少のバリエーションが見られました(笑)
 内容は措いておくといたしまして。蘭と翠は「テレパス」ですが、その能力の違いや質というものの説明があまりなされていない事に(いまさら)気が付きました。そういう作品*1ではないので、他者とは違う存在としてその能力は「便利に」描写されているわけですが、これは「もったいない」のではないでしょうか。
 たとえば蘭に使えて翠には使えない能力があるとか、その逆もあるという設定のようなある種の「枷」が存在するとお互いの重要性がより鮮明、かつ内容のバリエーション(助けたり助けられたり)が増えるのではないだろうかなどと夢想してしまいました。
 それと今回念願(?)の主役を務めた留衣くんのポジションも微妙でございます。確か初期の頃は「触媒」もしくは「ブースター」としての描写もあったと記憶しているのですが、今では「綺麗どころ」としてしか存在理由がございません。いえ、推理担当という場合もあるのですが、このポジションは「凛」がおりますし、しかも彼の方が「年上で」「知識もある」「アクションもこなせる(笑)」と適任ですからあえて留衣がいるべき場所とも思えません。
 で、留衣が「触媒」や「ブースター」として活躍するのなら、蘭と翠の能力の橋渡し役としてもっと活躍できるだろうし、その場合はやはり二人のヒロイン(!)の能力は違った方が好都合だろうなぁ・・・、などと埒もないことを考えた土曜日の夕方でございました。

*1:『X−Men』のような超能力者の戦闘がメインの作品などのこと