コードギアス反逆のルルーシュR2 TURN 25『Re;』

 最終回を見終わって興奮がなかなか冷めず、いつも以上に脈絡の無いことを書きますがご了承くださいませ(笑)
 「復讐もの」として本作を観始めましたが、なんのことはありません、始めからタイトルに「反逆の」と書いてあるのですから本作はルルーシュが「運命に逆らい叛く」物語だったわけです。見立て違いも甚だしかったわけでございますね(笑)
 終わり方は幾通りも用意してあったでしょうし、その中で谷口監督がどれを選ぶのか興味深く鑑賞させていただきました。・・・余韻がありながら物語を完全に終わらせるという、一番綺麗なそして美しい終わり方、「ハッピー・エンド」を選ばれたようです。
 彼自身はギアスを手に入れるまで運命の当事者ではありませんでした。彼の父親とV.V.、そして母親の望む世界の犠牲者にしか過ぎません。しかし能力を手に入れてからは違います。ひとつひとつ階段を登りながら運命に抗い続けてきたのです、多くの者たちを喪いながら(それが「王の力」の代償なのでしょうが)。しかし彼は最後に自分で「運命」を決めました。自分自身がいないという世界を。そして目的を定め、それを成し遂げたのならばこれ以上ない「ハッピーエンド」であったとしか申す他はございません。
 以前ルルーシュは絶対後ろから刺されて最後を迎えるタイプ」書いたことがありましたが、彼が運命に打ち勝ったからこそ「前から刺されて」最後を迎えられたのだなぁと感慨深いものがございました。しかもこれは彼自身が望んだ結末なのですから見事な最後でございます。
 さて、ラストシーンでC.C.のそばにあった折り紙はナナリーから貰ったものでしょうか。この期に及んで描かれなかった部分がございましたが、それはまた別のお話という趣のある演出で締められたのは、最後まで見事と申しておきたいと思います。
 書きたいことはたくさんございますし、実際色々な感想を読んで回りますと「こんな見方もあるのか」と「目から鱗」状態になります。そうした様々な角度から視聴できる作品に出会えた幸運に、今は感謝したいと思います。
最後のルルーシュくん
 人々の記憶には極悪非道な男として記憶され続けることになりましたが、ルルーシュくんを知るものたちには彼の意図が伝わったので何の問題もありません。いや、彼のことですから泉下で「そんなわけないだろっ!」と顔を真っ赤にして否定するかもしれませんが。
 ルルーシュくんが望んだ形とは少し違ってはおりましたが、ナナリーの傍にはこれからずっとスザクが寄り添うことになるのでしょう。アーニャは新しい記憶をジュレミアとオレンジ収穫しながら積み重ね(笑) 、玉城はスナックのマスターとして(以下略
 「ギアスという王の力は人を孤独にする。・・・少しだけ違っていたか?ルルーシュ」というC.C.の台詞はルルーシュを送る言葉として彼に届いたと信じたいものでございます。
 さて、当ブログではキャプはやらない方針ですが、最後ですので1枚だけ。

 なんでこんな地味な絵をアップしたのかと申しますと、演出上この農夫は顔を描いても構いませんし、このカットが必要とも思えないのにあえて描いた理由はひとつしかないと確信しているからでございます(笑) ねぇ、そうだと言ってよ監督(笑) もっともルルーシュくんが作った新しい世界には、もうルルーシュくんの居場所はございませんから、仮に生きていたとしても別の生き方を始めるしかございません、農夫とか(笑)