『雨に唄えば』
記憶している一番古い映画体験が『俺たちは天使じゃない』『カサブランカ』と本作でございます。残念な事にどれも劇場で観たことはないのですが、『俺たち・・・』は1955年『カサブランカ』は1944年、本作が1952年製作ですから当然といえば当然でございます。ですから本作の魅力の全てを享受しているとは言えませんが、ノーカット放送なだけ民放よりはマシでしょうか。ただ大昔リナ・ラモント役のジーン・ヘイゲンを向井真理子さんが当てていた吹き替え版だけはもう一度観たいものでございます。これはある意味奇跡でございます(笑)
この作品で「ミュージカル映画」を好きになり、「もっと面白いミュージカル映画はないのか!」と一時期その手の作品ばかり観ていたものでしたが、なんのことはございません。一番最初に一番面白い作品に「当たった」ことを確認しただけに終わったものでございました。
何度も観て(実はビデオとLDはまだ手元にある)ストーリーも歌も(レコードも持ってたりします)唄えたりするのですが、放送の度に観てしまうのは何故でしょう。面白いからでございます! よく出来た筋立て、芸人(「スター」というよりこちらの方がしっくりきます)たちの「芸」の見事さ、秀逸なカメラワークに素敵な歌の数々。これほど「百聞は一見にしかず」が当てはまる映画も珍しいものでございます。
作品内で使用された歌は1曲を除いて既存の曲の使いまわし(と申しましょうか、そもそもがそういう企画でした)ですが、一応記録しておきます。(劇中使用順)
- SINGIN' IN THE RAIN(OP)
- FIT AS A FIDDLE
- ALL I DO IS DREAM OF YOU
- MAKE EM LAUGH
- MEDLEY -I'VE GOT A FEELING YOU ARE FOOLING -WEDDING OF THE PAINTED DOLL -SHOULD I
- BEAUTIFUL GIRL
- YOU WERE MEANT FOR ME
- MOSES
- GOOD MORNING
- SINGIN' IN THE RAIN
- WOULD YOU
- BROADWAY RHYTHM and BROADWAY BALLET
- WOULD YOU
- SINGIN' IN THE RAIN
- YOU ARE MY LUCKY STAR