機動戦士ガンダムZZ

 「branco」で視聴しております「バンダイチャンネル」も半年を過ぎますと、新シリーズが開始されるようになります(すでに終わった作品は「天空のエスカフローネ」始まった作品は「銀河漂流バイファム」)。「機動戦士ガンダムZZ」「新機動戦記ガンダムW」「装甲騎兵ボトムス」「聖戦士ダンバイン」が今月中に終了して「機動戦士ガンダム第08MS小隊」「機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY」「ブレンパワード」(これは今日から)が始まります。
 まあ提供がバンダイですからガンダム関係が多くなるのは当然にいたしましても、無印のガンダムと「Z」を飛ばして「ZZ」から放送というのはいかがなものかと当初から思っておりました。所謂「ファースト」と「Z」の間には5年の歳月があり、「Z」と「ZZ」は連続して放送されていたことを思いますと、3作品連続でと感じてしまうのは当然のことだと思っておりましたし、シリーズ中(噂では)監督にも見捨てられた「ZZ」を何故? とも思いました。
 もともと「ガンダム」という作品にはそれほど思い入れがございませんでしたし、当時の(狭い範囲の)風潮と致しまして「ガンダム」を観ていませんとお話の輪に入れないという切実な(笑) 事情から視聴していただけに過ぎません。とりわけこの「ZZ」は当時の諸事情からビデオに録画はしていたけれども最後の方は観ておりませんでしたので、非常に薄い印象しかございませんでした。今回の視聴が人生最後の(笑) 「ZZ」かと思いまして最後まで頑張りました。
 ・・・いや、面白い作品でございました。確かにシリーズ物として前2作と比較されますと辛いものがあるのかもしれませんが、単体として観れば監督自身が卑下するほどの作品ではございません。今でもこれ以下の作品なんて(以下自己規制) それに当時私にはチンプンカンプンだった「ニュータイプ」という概念が前面に押し出せれる事もなかったこともありがたかった。「未来を見ている子供」と「過去の呪縛から抜け出せない大人」の対立というシンプルな構成は、「ガンダム」に何を求めているかによって感想は違うのでしょうが、メモリーが不足気味の私には気楽に楽しめる物語でございました。
 それでありながら個々のエピソードではガンダムらしい(と言うよりも「富野監督」らしい)辛らつなお話が続いておりまして、正直これほど死人が出ているというのに何故印象として明るいのか疑問でした。が、今日最終回を観て「集団の理屈」ではなく「個の想い」を優先させるジュドーを通して「明日」を信じる力を見ていたからなのではないかと思いました。
 3年後木星から帰ってきたジュドーが、地球になにを見るのか、何をするのか。監督は金輪際関わる気がないらしいですが(笑)、個人的には見たかったという思いが強く残る最終回でございました。
 来週は「ダンバイン」の最終回。こちらは・・・どんな終わり方したのか思い出せません(笑)