コードギアス反逆のルルーシュR2 TURN 23『シュナイゼル の 仮面』

 今回は「今ある世界を基礎として新しい世界を構築」することを目的とする兄と、「今ある世界を破壊して新しい世界を構築」を目指す弟の壮絶な兄弟喧嘩のお話でした。・・・少し違いますね。さらに書けば兄はその世界の支配者たらんとしておりますが、弟の方にはそうしたビジョンは希薄に見えました。ルルーシュにとっては「このくそったれな世界」を壊しさえすれば、後の事は成り行き任せで構わないのかもしれません。そうした意識の差、もしくは意思の強さの差、そして望んだものの大きさの違いがルルーシュシュナイゼルに一回も勝てなかった原因なのかもと思いました。
 しかし「手段を選ばず」という次元ではこの兄弟「瓜二つ」でございまして、シュナイゼルはついてきた妹を躊躇うことなく射殺いたしますし、対ルルーシュに有効であるからナナリーも手駒にいたします。ルルーシュも黒の騎士団の分断を図って「天子」「カグヤ」を人質に取るところなど、非常によい「畜生」ぶりでございました。間違いなく兄弟でございました。
 ところで見方の損失を計算に入れている描写がございましたが、あれは戦略的には正しい判断(是非はおくとして)で、人間的には問題があったとしても指揮官としては正しい判断だと思いましたので「酷い」とは思いませんでした。むしろあれを非難していた藤堂や星刻は結局戦術レベルの兵でしかなかったのだなぁ・・・と思った次第でございました。
 次週予告の切り札ってピンクに塗装されたC.C.用のランスロットなんでしょうか(笑) ピンクって、あんた・・・
今週のルルーシュくん
 引くに引けない状況でしたから、勢いで最愛のナナリーに決別宣言をしてしまいました(笑) 今まで守るべき対象だったナナリーも、今では大量破壊兵器のフレイアの発射ボタンを押せる立派な悪女に成長いたしました。この兄にしてこの妹ありといったところでしょうか。・・・実際は兄が自分のために手を汚しているのなら、自分も同じところまで堕ちても構わないという決意表明なのでしょう。
 ルルーシュくんにしてみれば、父や母を手にかけたところで「終わり」のクレジットを出して欲しかったところだと思いますし、正直シュナイゼルルルーシュの敵としては「小さい」(倒すべき敵として、という意味で)と思います。
 結局家族全員が敵だったというルルーシュくんを見ていますと、「ぐれるのも無理はない」という思いを強くいたしました。彼の最後のときに傍にいてくれるのは誰なのだろうという新しい疑問が湧いてまいりました。残り2回でございます。

ああ、こんなサイトがあったのですね、全部保存しなければ(笑)