マクロスFRONTIER 16話『ランカ・アタック』

  この作品は「人類の未来と存亡を賭けた壮大な三角関係」だと思って観ておりますが、ブレラという存在が乱入した事によってアルトの影が薄くなってまいりました。無印のときはただの三角関係で終わったのですが、今回は男女の愛憎(?)の他に、シェリルとランカの間に「歌手」としての嫉妬も表面化してきましたし、物語の混迷度は増すばかりといった感じなのですが、この作品本当に26話で終わるのでしょうか? 河森監督も色々と趣向を凝らしてくれます。
 シェリルの体調は一向に回復しませんし、ランカは「スター」への階段を駆け足で登っていきます。そうした自分の現状や、ランカに対する焦燥感がさりげなく描かれているからこそ、彼女の「嫉妬」に納得できました。この辺の描き方を観るにつけ、監督にとって提示してある様々な謎は三人の恋の行方の味付けでしかないのだという思いを強くいたしました。
 一方ランカの方は「歌」に対して小さな疑問を感じた表現がございました。この疑問が少しずつ大きくなって行くのかどうか、今後の展開を左右しそうです。・・・本当にアルトの影が薄かった回でございました(笑)