RD 潜脳調査室『透明な力』

 今回は映像の素晴らしさが前面に出ていたお話でした。表題は「合気」の極意らしいのですが、そちら方面には疎いものですから詳しい事はわかりません(笑) 今回の内容と照らせば多分そこから取られたのだとは思います。
 そんな表題に恥じないくらいアクションシーンはとても格好よく見えました。格闘の専門家から見ればおかしな所は多々あるのでしょうが、私は映像として美しく見えるか、格好よく見えるのかということが重要だと思いますので、あまり突き詰めて考える必要はないという立場ございます。
 「ため」が効いていて動作がきびきびと見えるところですとか、「痛み」が伝わって描写などは今やI.G.の真骨頂とでもいえますが、「オーバー・クオリィティ」とも感じてしまいます。こんなものをTVアニメとして視聴できることは嬉しいのですが、同時にTVアニメとして制作してはたしてペイできるのか心配にもなってしまいます。こんなことは一視聴者が心配する事ではありませんが。
 内容はなかなか刺激的でございました。要約しますと「ソウタはホロンが好き」といったところでしょうか。書記長をモデルにして作られたアンドロイドだから好きなのか、単に「ホロン」という個体が好きなのかはまだ微妙なところみたいなのですが、多分後者だとは思いますが。
 ホロンが同型のアンドロイドに倒された後でソウタの身を心配するシーンがございまして、あの場面でホロンの目から涙が流れ落ちるのですが、あれはおそらく「涙」ではなく「オイル」かなにかだと推察しますが、それを涙に見せることによってホロンに心があるかのような意味を持たせたのは上手かったと思いました。「ブレードランナー」の中で雨を涙に見立てたシーンを思い出してニヤニヤしてしまいました。
 今回の「美味しいもの」は先週の続きで「ピーマン」・・・ではなくオムライス(?)でしたが、ふっくらとして非常に美味しそうでございました。
 ・・・書いている最中に地震がございまして(震源地から離れてはいましたが、それでも震度4でした)、動揺しながら書いておりますのでいつも以上に脈絡のない感想になってしまいました。本当に最近地震が多くて恐ろしいです。