いつも通り脈絡のない話

 ふと、本当に思いつきで好きだったアニメの視聴率を調べたくなりました。「ギアス」の視聴率が悪く打ち切り話なども出ていた事が直接の動機かもしれませんが、考えてみますと昔は打ち切りというのは日常茶飯事でございましたし、その頃と比較すれば最近は打ち切り自体ないのでは?と思ったからかもしれません。あっ、つい最近だと「天保異聞 妖奇士」がありましたか(笑)*1
 作品の質=高視聴率というわけでもありませんし、最近では私のような一般人でもその有用性に疑問を持っているくらいですから関係各位ではなお更の事だとは思うのですが、さりとてこれに変わる「物差し」がない現状では致し方ないところなのでしょう。
 しかし最近のトレンド(死語です)の深夜枠のアニメは元々1クールが基本ですから「ドン・ドラキュラ」のような特殊な作品(笑)*2 でなければ13回は保障されていますし、人気(この場合は関連商品の売り上げが重要らしい)があれば2期3期と続いている作品もあります。これらは視聴率はあまり関係ないのかもしれません。
 ただ全日帯に放送されるアニメの場合そうも言ってられないでしょうから、やはり視聴率は大事な指針であることには変わりはないと思います。で、私が好きだった「打ち切り」アニメ「海のトリトン*3の視聴率を調べようと思った次第でございますが、さすがに古すぎてこれといった資料が見つかりませんでした。
懐かしアニメの視聴率
 ここの194にNET(現テレビ朝日)で夕方に再放送されたときの視聴率がのっているのですが、

放映期間 1977/7/25〜1977/9/6 
CH/曜日/時間帯 ANB月曜日〜金曜日16:45 
  
第01話 2.4% 「海が呼ぶ少年」
第02話 5.3% 「トリトンの秘密」
第03話 4.2% 「輝くオリハルコン
第04話 4.5% 「北海の果てに」
第05話 5.4% 「さらば北の海」
第06話 4.0% 「行け、南の島!」
第07話 4.2% 「南十字星のもとに」
第08話 4.7% 「消えた島の伝説」
第09話 4.9% 「ゆうれい船の謎」
第10話 5.1% 「めざめろ、ピピ!」
第11話 7.5% 「対決・北太平洋
第12話 4.8% 「イルカ島大爆発」
第13話 5.0% 「巨獣バキューラの追撃」
第14話 3.7% 「大西洋へ旅立つ」
第15話 5.5% 「霧に泣く恐竜」
第16話 6.6% 「怪人レハールの罠」
第17話 5.0% 「消えたトリトンの遺跡」
第18話 7.9% 「灼熱の巨人タロス」
第19話 7.3% 「甦った白鯨」
第20話 6.2% 「海グモの牢獄」
第21話 5.9% 「太平洋の魔海」
第22話 3.2% 「怪奇・アーモンの呪い」
第23話 4.1% 「化石の森の闘い」
第24話 3.6% 「突撃ゴンドワナ
第25話 4.9% 「ゴルセノスの砂地獄」
第26話 3.5% 「ポセイドンの魔海」
第27話 3.5% 「大西洋 陽はまた昇る」

平均 4.92%

 なんだ、ギアスより良いじゃありませんか(笑) これは本放映から5年後の、しかも再放送の視聴率ですから参考資料としか扱えません。ちなみに本放映はTBS系で土曜午後7時放送ですから、この数字程度でしたら打ち切られていても不思議はございません。それにしても昔のアニメの視聴率は高かったですね。まあ、当時はビデオというものが存在してませんでしたから、観た人の数=視聴率だったということもあったのでしょうけれども。
 最近のアニメの視聴率を見ますと、軒並み一桁ですから時代が変わっているのでしょう。そうであるならアニメもTVに頼り切った作りからの脱却が必要ではないかと改めて感じました・・・って毎回同じ感想になってしまいます(笑) 困ったものです。

*1:ただし関係者のコメントからでは真相は謎のようですが・・・

*2:これも打ち切りの直接の原因は低視聴率ではないようです

*3:この作品も「打ち切られた」という説と「予定通りの長さだった」という食い違った関係者の証言がございます