コードギアス反逆のルルーシュR2『ラブ アタック!』

 今回は捕らえられているカレンのところにナナリーが訪ねてきたり、行方不明だったコーネリアがなにやら怪しげな隠密行動を取っていたり、極めつけはジュレミアの「ギアス・キャンセラー」と、それにともなってシャーリーの封印されていた記憶が甦ったり、アーニャとルルーシュの関係(これは数回前から描かれておりましたが)など、あちらこちらに今後少なからず影響を及ぼすだろう重要と思われる描写が散りばめれておりました。
 が、ルルーシュ主演のハイテンションコメディの前にはそうした描写が全て吹き飛んでしまいました(笑) 本作はどちらかと言えばシリアスなところに軸足を置いていると思っていただけに、このどこか吹っ切れたようなエピソードは予想外でございました。・・・そういえば無印の仮面を奪われた回もそうしたお話でしたね。遠い昔のことで忘れておりました。
 こういうエピソードは一歩間違えれば作品のバランスを大きく崩してしまいかねませんが、本作のスタッフはそうならない寸前の絶妙なバランス感覚をお持ちなようです。こんなギャンブルしなくても良いのにあえて挑戦するスタッフに改めて惚れました(笑)
 でも今年はオリンピック特番なども(多分)あると思いますので残り話数は案外少ないような気がするのですが、今回で12回消化したのに大丈夫なのでしょうか?スタッフさんたちが無事本懐(?)を遂げられますようお祈りすることにいたします。
今週のルルーシュくん
 「108名とデートしてキャンセル待ちが14件、デートは半年待ち」というどこの敏腕マネージャーですか?という咲世子の能力の高さの間違った使い方と、側近であるはずの咲世子ルルーシュくんに対する認識が、あまりに酷いので大笑いいたしました。いや、酷いと言うより買いかぶりでしょうか。彼はそんない甲斐性はありませんから(笑) それはミレイ会長と生産性のまったくない「大戦略ごっこなどには喜々として臨んでいるのに、会長の真意には全く気がつかない朴念仁ぶりでも現れているのですから。
 とうとう「人格破綻者」ですとか「ダメ人間」呼ばわりされてしまったルルーシュくんの明日はどっちだ!