テレパシー少女 蘭『蘭、走る!〜ねらわれた街〜』

 体調不良で仮眠を取ってしまい、そのまま寝ていれば良いものを中途半端な時間に起きたりしたものですから今度は寝られません。どうしたものなんでしょうか。
 「能力者」がその能力ゆえに疎外されたり迫害されるというのはこの手のお話の王道なのですが、中学1年生の女の子が主人公ですからその表現にも自ずと限界もございます。ただ最近のアニメや漫画、ライトノベルと呼ばれている小説でももう少し「ハード」な設定がございますので、例えこの作品の「対象者」がティーンエイジャーであっても「能力者ゆえの苦悩」がこの程度の描写では、早晩飽きられるのではないかと危惧しております。
 行過ぎた表現を是正する、といったような高尚な目的があるのかもしれませんが、それでしたら尚のこと「視聴者を飽きさせない絵作り」を心がけなければならないと思うのですが、かつて「東京ムービー」であった頃は斬新的な手法を多用して子供たちを楽しませてくれた制作会社の末裔としては残念な出来ではないでしょうか。結局アニメ制作は会社ではなくて「人」であるということなのでしょうけれども。
 それにしても21世紀のアニメであからさまに怪しい仮面にマントは、いくらなんでも・・・。ただこれなども「見せ方」ひとつでどうにでもなりそうな気がいたします。・・・なんとかなるのでしょうか(笑) その辺を含め少なくとも子供が喜んで観るレベルまでは頑張っていただきたいと思います。