ドルアーガの塔『最終話』

 公式ページには最終回のタイトルはありませんでしたが、「Gyao」では『最終話』とクレジットされておりましたのでそれに準拠しております。さて、予想通りといえば予想通りの「2期に続く」エンドでございました。
 「2期」という商売は、以前どこかのサイトで読んだのですが「商品の力を継続させる意味がある」そうでして、なるほど半年連続放送であれば放送終了時点までに関連商品を含む事業展開しかできませんが、3ヶ月放送して半年休み再び3ヶ月放送で1年間「商品」の魅力を継続しておける訳でございます。他にもアニメ本体の品質を一定に保とうと思えば、手持ちの優秀なスタッフを休み休み使えるという事もあろうかと思います。してみますとこれはこれで(現状の環境では)とても合理的かつ上手いやり方なのでしょう。
 ところで本作のOPのラストカットで「駅のベンチで手をつないで眠っているジルとカーヤの後ろに貼られているポスター」に、「2009年7月公開」の文字が読めますが、
来年の7月まで待てとおっしゃるのですね!
 ・・・いくらなんでも永すぎませんか?いえ、待てと言われれば待ちます。ただこんな「蛇の生殺し状態」を1年続けろとは殺生でございます。それにGONZOの当期の赤字が洒落にならないぐらい大きかったという記事を読んだばかりですので、正直心配もあります(笑) まあ製作は「イズミプロジェクト」となっておりますので最悪別会社で続編制作はできるのでしょうが。(もっともここは小口のファンドらしいので、今回の売り上げが芳しくなければそちらの理由で「打ち切り」の可能性は高いかもしれませんね)
 さて「最終回」に相応しく各人に見せ場が用意され、最後は前回アーメイが残してくれた武器で止めを刺すという「ありきたり」ではありましたが、こういう王道のパターンはとても嬉しく、(心の中で)狂喜しながら鑑賞させていただきました。「そう、彼らはただの登頂者」というカイの台詞は、本作が単純なヒロイック・ファンタジーではないというスタッフの心意気を見るおもいで、いい歳をして「胸が熱く」なりました(笑)
 幻の塔が出現してニーバとカーヤは登っていっちゃいましたし、「ブルークリスタルロッド」はギルガメスが持っているですと!結局根本の謎はなにひとつ解明されないまま「2期待ち」とは
ジルと一緒に塔の外に放り出されてしまった気分でございます
 2期ですか・・・、GONZOの心配もあるのですが、来年まで「Gyao」が持つのかという別の心配もあったりするのですよ。宇野社長がんばって下さいね(笑)