ドルアーガの塔『夏の終わりに』

 いきなり急展開でございます。13回シリーズなのでしょうか?だといたしますと少々拍子抜けしてしまいます。せっかく味のあるキャラや世界を作りながら、その魅力をまだ十分に生かしきれているわけではないでしょうに、なにか残念です。
 愚痴はともかく急に緊迫度が増しました。「お前は何になりたいのだ」と、多分物語の核心でろうことを兄やカーヤ、カイに問い詰められたジル。いままで「すちゃらかダンジョン」していたのにいきなりこの問いに答えられようはずもありません。案の定言葉に詰まってしまいました。この答え次第でパーティーの命運が決まりそうな雰囲気でしたが、「旅そのものが目的」という答えもありだと思うのですが、どうなのでしょうね。
 アヌの夏も終わって魔物たちの力が復活、塔に入った登頂者の数は僅か、そして問いかけられた答えも見つけなければならないとジルはこの四面楚歌の状態を切り抜けることができるのか?と、盛り上がりは十分ですので野暮なことは言わないのが吉ということかもしれません。