RD 潜脳調査室『至高の話手』

 「高度に発達した技術は魔法と区別がつかない」と言ったのは故・アーサー・C・クラークだったと記憶しておりますが、膨大なデータベースを瞬時に検索できる(しかも相手に悟られない)としたら、確かに無敵の占い師になれそうでございます。今回はそういう機能を備えた「エライザ」のお話でした。それでいて(だからこそ、かもしれません)話が上手なら誰であろうと虜になるのも無理はないというものでしょう。
 波留を救いにホロン・ソウタとメタルに潜り返り討ち(ソウタがエライザに見せられたビジョンは容易に想像できて笑ってしまいましたが、これを見せないスタッフの手腕に感心したり見せてほしかったり・・・)にあったあとで、電脳化していないミナモの力技での救出。これは「愛」です!(個人的なお話ですが、3日ほど前から「プラネテス」を見返しておりまして、タナベの「愛です!先輩」が耳について離れないのです・・・)
 冗談はともかく、「こういう事態を見越して波留はミナモをバディに指名していた」のでしょうから、ようやく設定が生かせたエピソードを作れたといったところでしょうか。しかしストーリーが込み入ってしまい、恒例の「おいしいもの」を食べるシーンが今週はありませんでした。残念。