漫画賞について その二

前日「何故漫画賞を漫画家に与えるのか?」と書きましたが、正確には「何故漫画賞を(すでに売れている作品や、評価の高い人気作品を描いている)漫画家に与えるのか?」が正しい表現でした。
芥川賞直木賞でありますと、受賞作や受賞後第一作などは書店でも派手なポップで、別にそれが目的で来店した訳でなくてもお客さんの目を引きますから受賞者や出版社のメリットはかなりあると思うのですが、漫画賞の場合(都会の大きな書店では違うかもしれないのですが)地方の書店ではそれほど大きな扱いがなされているとは感じられません。昨年の受賞作・ひぐちアサさんの「おおきく振りかぶって」も受賞後の新刊に「講談社漫画賞受賞!」という帯が付いていたような気はしているのですが印象としては薄かったです。これは私がそうした賞に興味がないためかもしれませんが。それにそんな箔をつけなくとも同作は売れていましたから、受賞というのは対外的にはあまり意味を成さないと思っております。
「おおふり」に限らず各年度の受賞作の大半は、漫画を読む人であれば読んでいなかったとしても作品名は知っていて当然の作品ばかりですし、しかも売れている作品が多いですから販促としての漫画賞には(現状では)ほとんど意味はないのでは?と考えております。
あっ、眠くなってきましたのでまた明日に続くかもしれません。おやすみなさい・・・。