電脳コイル『イサコの病室』

業界のウワサによると、最初にメガネを作った会社は、心に思い浮かべた物を電脳物質化する技術を発明したそうです。でもその後どうなったかは誰も知りません。
図書館でハラケンが見つけた4年前の記事に出ていた「天沢」という名前の当該人物は最後の方で解明されるわけですが、この時点では「兄」という判断しかできません。以前ヤサコが親戚の叔父さんのお見舞いきた時さりげなくヒントを散りばめていてくれたのなら、ミステリーとしても高得点だったと思います。
物語としては結末まで一直線な展開が続くわけでございますが、今回もシリアスなお話の中にアキラとヤサコの微笑ましい(?)シークエンスを挟み込んでくれる監督のサービス精神には感心させられてしまいます。それにしてもヤサコ、他人の不幸には寛容だが、自分に火の粉が降りかかったときの変貌振りには笑わずにはいられませんでした。・・・誰でもそうですね(笑)