Project Blue地球SOS『超兵器出撃!地球最期の戦い!(後編)』(終)

原作が書かれたのが大昔だったことは初回放送時に確認していましたので、ストーリーが古い事については気にしてはいません。ただ本作が制作されたのは2006年ですので、現代的なアレンジが当然のようになされているものだと思っておりましたが、どうなんでしょう?原作を読めばその辺の疑問は氷解するのでしょうが、今更なのかもしれません。
古い作品を現代に甦らせる場合、手としては大幅に改変してしまうか、まるっきりそのままで作ってしまうかの2択だと思うのですが、この作品はどちらなのかやはり調べないとダメのようなのでググッてみました。断片的な情報でしたがこちらのサイトにアップされていたものを読む限りは基本線はそのままで、若干の手直しだったようです。(こういう情報は最初に見ておけと言われるかと思いますが、初見のものは出来るだけ白紙の状態で鑑賞したいですから今日まで調べませんでした。)
本作を観ていて一番気になったのは「人物の描写の掘り下げが不足気味」ということでした。これは原作に罪があるわけではなく、アニメ化するに当たりスタッフがやるべき仕事だったと思います。逆にその辺は放り投げてメカ中心でお話を進めるという手もあったかな?とも考えられますが、本作はそのどちらも選べないうちに作られたのではないかという印象を受けてしまいました。ところどころ(人物の描写が)熱かったり、(メカの描写が)格好良かったりしていただけに、そのどちらも選び切れなかったうちに終わってしまったのは残念至極でございました。
結末は由緒正しいと書いても良いのでしょうか、好きな部類の終わり方でした。作画も終始綺麗でしたから、余計作品としての充実度が高かったらと思わずにはいられませんでした。